羊毛

  羊毛 ・ ウール  といえば
 〜〜〜〜〜〜〜   〜〜〜〜〜〜〜〜
暖かい上等の毛布  ふわっとしたセーター  等を連想します。
 〜〜〜〜〜〜〜   〜〜〜〜〜〜〜〜
”もこもこ” とした衣をまとった羊は、暖かさの象徴のようです。

  この暖かさの源は何なんでしょうか?
・・・ それは、主に吸湿性の良さにある、と言えます。

一般的に繊維は、

水蒸気
(白い湯気ではなく、気体の水です。)
〜本来、羊毛は水をはじきます。木綿も羽毛も同様です〜

を吸うと発熱します。気化熱と逆のような現象らしいです。

体から出た水蒸気が
羊毛繊維によって暖かさに変えられるといえます。

その上、

羊毛繊維は
”冷たさや湿っぽさ”を感じさせずに
多量の水分を蓄えることが出来るのです。

 また、

羊毛繊維は、
すばらしいクリンプ(縮れ)
その化学構造がもたらす伸長性を持っています。

このことにより、
「羊毛わた」には心地よいプリン、プリンとした弾力があります。

 けれど、
「羊毛わた」をふとんの中綿にする場合、若干問題があります。

その一つは、
フェルト化です。
特に「敷ふとん」にしたときに起こります。
これは、
日々繰り返される加圧によって「わた」が硬くなっていく現象です。

また、
吹き出しがあります。
これは、
「わた」の繊維が「ふとん」の側生地から吹き出てくる現象です。

 ”フェルト化”・”吹き出し”を防ぐため、いろんな方法が考え出されています。

”フェルト化”・”吹き出し”は、
スケール (繊維の外側を被う、うろこ状のもの) の作用が、主な原因とされていますので、

繊維を樹脂で被う−「樹脂加工」や、
スケールの”出っ張り”を化学的処理で削り取ってしまう方法

などが在ります。

 私どもでは、

羊毛繊維に木綿繊維を適度に絡めた綿を用い、
外側を「木綿わた」で被って「敷ふとん」を造っています。

(「木綿わた」はペルー産アスペロ綿を使用)

こうすることによって、
”フェルト化”・”吹き出し”が解消できると共に、
「木綿わた」からみますと、
“湿気易さ”が解消され、“暖かさ”・“弾力性“が増したといえます。

二種類の繊維を自然に近い状態で使うことが出来、
各々がそれぞれの長所を発揮することが出来た
、と言えるでしょう。