羽毛

 ふとんの中綿素材としての「羽毛」の品質はどのようにして決まるのでしょうか?

日本では以下のチェック項目で決まっている、と言えます。

  • かさが高い
  • 臭いが少ない
  • 埃が少ない
  • 前、三項目が長持する

    (外国では、“臭い”の項目はあまり重要視されていないように聞いています。)

  •  “かさが高い“と言うことは、充填量が少なくて済み、
    ふとんが軽くなる、と言うことになります。
    軽くて暖かい、と言うことは、
    羽毛ふとんの使命として重要です。

    かさ高性は、良質で大きなダウンボール(ワタ毛のことです)
    の構成比率が増すほど高い、といえます。

    一般的に、春に採れた羽毛は良い、と云われています。
    鳥が冬支度の為に、特に蓄えたものだから、と言うことで納得がいきます。

    ところで、食用のものの羽毛は、未成熟なダウンボールが多いようです。
    これは、若鳥 ( 肉が柔らかい ) のうちに採られるからでしょう。

    また、”ハンドピック”とか”手摘”みと呼ばれている羽毛は
    それを採集する為に育てられた鳥から集められたものです。
    ですから、通常、ダウンボールは大きいです。

    ”ハンドピック”の中でも”
    マザーグース・ハンドピック”のダウンボールは大きいです。
    マザーグースは、次世代誕生の為に選ばれたハイブリッドで、
    しかも生育期間が通常のものより長い、と言うことで肯けるところです。

    詰まる所、

    より寒い地域で!
    冬支度を済ませた!
    大人の!
    水鳥の羽毛!
    が良質。


    と言えるのではないでしょうか。

     “臭い“と“埃“の問題は、主に洗浄工程に関わりが在ります。

    羽毛は、ふとんになる前に洗われます。
    そして、汚れや不純物が取り除かれます。

    この際、強い洗剤を用いれば”臭い”の問題も、おおよそ解決するのですが、
    羽毛の油分を取り除きすぎると、
    羽毛の老化を速めることになり、
    将来的には、”埃”や”かさ高性の持続”にも影響を与えます。

    必要な油分を残し、洗浄の目的を達成することが、各メーカーの腕の見せ所といえます。

    全体的な品質の向上を考えますと、
    かすかな“臭い”であれば、目を瞑ったほうが得策のように思われます。

    “に関しては、“すすぎ“を如何に丁寧に行うか、
    また、“乾燥段階“で、如何に埃を取り除くか、
    が、重要なポイントとなります。

     かさ高性・臭いの少なさ・埃の少なさの
    長持の程度は、
    洗浄工程での、仕事の丁寧さ・技術力の高さ、に依存します。

    結局、「羽毛の品質」を決定するものは、
    羽毛が持つ「本来の素質」と、
    「洗浄工程の仕事の品質」である、と言えます。